『マダガスカル2』を見ていると、「ペンギンズがあれだけ苦労して飛行機を修理したのに、その後どうなったの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。とくにラストはアレックスたちの物語が中心になるため、修理した飛行機とペンギンズの行方が少し分かりにくくなっています。
結論からいうと、飛行機はきちんと修理され、アレックス救出とダム破壊に使われた後、ペンギンズたちはその飛行機でモンテカルロへ向かいます。そして、その出来事が『マダガスカル3』の冒頭へ直接つながっています。この記事では、『マダガスカル2』の飛行機修理からその後の出来事まで、時系列に沿って整理します。
マダガスカル2でペンギンズが飛行機を修理したその後はどうなった?

ペンギンズが修理していた飛行機は、物語の途中で放置されたわけではありません。終盤になると完成し、実際にもう一度空を飛びます。その後もペンギンズの移動手段として使われ、『マダガスカル3』へとつながっていきます。
『マダガスカル2』の最後では、アレックス、マーティ、メルマン、グロリアたちはすぐニューヨークへ帰りません。アフリカでそれぞれ大切なものを見つけたため、そのまましばらく残ることを選びます。
一方、スキッパーたちペンギンズとサルのメイソン、フィルはアフリカを離れます。このとき使われるのが、作中で修理していた飛行機です。
つまり「ニューヨークへ帰るために修理したのに、なぜアレックスたちは乗らなかったのか」という疑問については、飛行機が完成した時点でアレックスたちの気持ちが変化していたからと考えると分かりやすいでしょう。
そもそもペンギンズはなぜ飛行機を修理していたのか

飛行機の経緯が分かりにくい理由の一つは、『マダガスカル2』では同じ飛行機が一度修理されたあと、再び大破し、もう一度修理されていることです。最初から順番に見ると状況を整理しやすくなります。
最初はマダガスカル島からニューヨークへ帰るために修理した
前作『マダガスカル』でアレックスたちは、ニューヨークのセントラルパーク動物園から離れ、最終的にマダガスカル島へ流れ着きます。
『マダガスカル2』の序盤では、ニューヨークへ戻るため、島に残されていた古い飛行機をペンギンズが修復します。かなり無理のある修理ですが、そこはペンギンズらしいギャグとして描かれており、飛行機は実際に離陸します。
ドリームワークス公式の作品紹介でも、『マダガスカル2』はアレックスたちが仲間とともにアフリカへたどり着き、自分たちと同じ種類の動物たちと出会う物語として紹介されています。
飛行機は燃料切れでアフリカに不時着する
ところが、せっかく飛び立った飛行機はニューヨークまで到達できません。飛行中に燃料の問題が発生し、最終的にアフリカ大陸へ不時着します。
この場面では機体が次々と壊れ、着陸後にはかなり悲惨な状態になっています。それでもスキッパーは当然のように修理すると宣言します。
作中では修理期間について「6〜9か月」という趣旨のやり取りがあり、アレックスが「69か月」と聞き間違えるギャグも登場します。ここからペンギンズによる2回目の大規模修理が始まります。
サファリカーを奪ったのは飛行機の部品を集めるため
アフリカでは飛行機の交換部品を普通に入手できません。そこでペンギンズは、人間の観光客が使っているサファリカーに目を付けます。
スキッパーたちは観光客から車を奪い、必要なパーツを回収して飛行機の修理に利用します。その結果、車を失ったニューヨーカーたちはアフリカで立ち往生することになります。
この行動は単なるペンギンズのドタバタ劇にも見えますが、実は後半の重要な事件につながっています。車を奪われた人間たちが生き延びるために行動し、川をせき止めたことが、動物たちの水場が干上がる原因になるからです。
つまり、ペンギンズによる飛行機修理と水不足事件は別々のサブストーリーではなく、原因と結果でつながっています。
飛行機の修理にはサルたちも参加していた

飛行機を直しているのは4羽のペンギンズだけではありません。メイソンとフィルをはじめとするサルたちが作業員として加わり、かなり大規模な修理プロジェクトになります。
ペンギンズだけではできない作業をサルが担当する
ペンギンズは計画や指揮を得意としていますが、飛行機を組み立てるには細かい作業のできる手が必要です。そこでスキッパーは、サルたちの手や親指を労働力として利用します。
大量のサルが集まり、金属加工や組み立てなどを分担して作業する場面は、まるで人間の建設現場のように描かれています。軍隊風のスキッパーと労働者のサルたちという組み合わせが、このサブストーリーの笑いどころです。
部品はそろったのに修理期間が「6〜9年」になる
作業が順調に進むかと思いきや、途中でコワルスキーから予定が大幅に遅れていることを知らされます。序盤では「6〜9か月」だった修理期間が、今度は「6〜9年」と言われるギャグが入ります。
原因となっているのが労働力の問題です。メイソンたちが新たなサルを集めて作業員を増やしますが、やがてサルたちは待遇改善を求めるようになります。
飛行機修理を「軍隊の作戦」のように扱うスキッパーと、「労働条件」を重視するサルたちが衝突するため、単純な機械修理では終わらないのが『マダガスカル2』らしいところです。
ストライキが終わって飛行機が完成する
終盤では、サルたちが要求を受け入れてもらうまで飛行機を完成させないという状態になります。そのため、アレックスを助けに行きたいマーティたちが飛行機を使おうとしても、すぐには出発できません。
ところがアレックスが人間たちに捕まり、救出を急ぐ必要が出たことで状況が変わります。交渉の末に作業が再開され、修理された飛行機がついに出動します。
修理された飛行機はアレックス救出とダム破壊に使われる

完成した飛行機の最初の重要な役割は、ニューヨークへ帰ることではありません。人間たちに捕まったアレックスと父ズーバを救うための救出作戦に投入されます。
マーティたちは飛行機でアレックスのもとへ向かう
水場が干上がった原因を調べに行ったアレックスとマーティは、人間たちが川をせき止めていることに気づきます。やがてアレックスは人間たちに捕まり、父親のズーバも助けに向かいます。
危機を知ったマーティは、グロリアやメルマンたちと合流し、修理中だった飛行機を使って助けに行こうとします。この緊急事態によって、飛行機修理のサブストーリーがアレックスの本筋と合流します。
人間が作ったダムを壊して水場を復活させる
アレックスたちが住んでいる保護区では、突然水がなくなるという大事件が起きます。その原因は、ペンギンズにサファリカーを奪われた人間たちでした。
人間たちは生き残るためのキャンプを作り、水を確保する目的で川をせき止めます。その結果、下流にある動物たちの水場へ水が届かなくなってしまいます。
終盤の騒動では修理された飛行機も加わり、最終的にダムが破壊されます。川の流れが戻り、干上がっていた水場にも再び水が届くようになります。
飛行機修理は単なるペンギンズのギャグではなく、「サファリカーを奪う → 人間たちが取り残される → ダムを作る → 水場が枯れる → 修理した飛行機でダムを壊す」というストーリー全体をつなぐ役割を持っています。
飛行機はこの時点ではまだ使用可能
重要なのは、ダムを壊したあと飛行機そのものが完全に失われたわけではないことです。『マダガスカル2』のラストから続編を見ると、その後もペンギンズたちが飛行機を使用していることが分かります。
そのため、「ダムに突っ込んで飛行機も壊れたのでは」と思った場合でも、シリーズ上はまだ使える状態だったと考えて問題ありません。
ペンギンズと修理した飛行機のその後はマダガスカル3につながる

『マダガスカル2』だけを見ると、ペンギンズの旅立ちは短く描かれるため、その後が省略されたようにも見えます。しかし『マダガスカル3』を見ると、前作のラストからきちんと物語が続いていることが分かります。
スキッパーたちはモンテカルロへ向かう
『マダガスカル2』の終盤では、スキッパーが飛行機にあった女性の人形に夢中になり、最終的に結婚するというペンギンズらしい展開があります。
その後、ペンギンズとメイソン、フィルは修理された飛行機でアフリカを離れ、モンテカルロへ向かいます。一方、アレックス、マーティ、グロリア、メルマン、キング・ジュリアンたちはアフリカに残ります。
つまり『マダガスカル2』の時点では、飛行機はニューヨークへの帰還には使われず、ペンギンズたちのモンテカルロ行きに使われたというのが答えです。
アレックスたちはペンギンズが戻ってくるのを待っていた
『マダガスカル3』の冒頭では、アレックスたちはまだアフリカにいます。そして、モンテカルロへ行ったペンギンズたちが戻ってくることを期待しています。
ところがペンギンズはなかなか帰ってきません。アレックスはニューヨークへの思いを強め、待っているだけではなく、自分たちからモンテカルロへペンギンズを迎えに行くことを決めます。
日本語の作品紹介でも、『マダガスカル3』は「ニューヨークに帰りたいアレックスたちが、行方不明になったペンギンズを追ってモンテカルロへ向かう」という流れで紹介されています。
モンテカルロではペンギンズがカジノを満喫している
アレックスたちが心配している一方で、ペンギンズとサルたちはモンテカルロでかなり自由に過ごしています。カジノへ入り込み、メイソンとフィルの変装などを利用しながらギャンブルを行っています。
アレックスたちは彼らを見つけ、飛行機でニューヨークへ連れて帰ってもらおうとします。しかし潜入作戦は失敗し、大騒動になってしまいます。
ここから動物管理局のデュボア警部に追われる『マダガスカル3』の本編が始まります。
修理した飛行機は最終的にどうなった?

「ペンギンズのその後」だけでなく、「あの飛行機そのものは最後まで残ったのか」が気になる人もいるでしょう。こちらも『マダガスカル3』を見ることで結末が分かります。
マダガスカル3でも脱出用の飛行機として登場する
モンテカルロでペンギンズと合流したアレックスたちは、追ってくるデュボア警部から逃げながら、再び飛行機を使おうとします。
つまり、『マダガスカル2』でペンギンズとサルたちが苦労して修理した飛行機は、第2作だけの一発ネタではありません。第3作でも前作から引き継がれた乗り物として登場します。
アレックスにとっても、この時点では「ペンギンズの飛行機に乗せてもらえばニューヨークへ戻れる」という認識です。そのため、わざわざアフリカからモンテカルロまでペンギンズを探しに行きます。
しかし逃走中に飛行機は再び墜落する
モンテカルロを脱出したあとも追跡は続きます。そして飛行機は再びトラブルに見舞われ、最終的に墜落します。
『マダガスカル2』のときは大破してもペンギンズが修理しましたが、今度はそれまでのように「また直して飛べばいい」という展開にはなりません。一行は別の移動手段を探さなければならなくなります。
ここで見つけるのがヨーロッパを移動しているサーカスの列車です。この飛行機の喪失が、アレックスたちがサーカスへ入り込むきっかけになります。
飛行機がなくなったことで物語の目的も変化する
シリーズを通して見ると、飛行機はアレックスたちの「ニューヨークへ帰る」という願いを象徴する乗り物でもあります。
『マダガスカル2』では飛行機を直せばニューヨークへ帰れるはずでした。しかしアフリカで家族や仲間と出会ったことで、アレックスたちは帰ることを一度延期します。
『マダガスカル3』では再びニューヨークを目指しますが、頼りにしていた飛行機を失い、サーカスという新しい居場所に出会います。そしてニューヨークへ到着したあと、自分たちが本当に戻りたい場所はどこなのかを考えることになります。
この流れを見ると、何度も壊れる飛行機は単なるギャグ装置ではなく、主人公たちの「元の生活へ戻りたい」という気持ちを動かす役割も持っていると考えられます。
マダガスカル2の飛行機について間違えやすいポイント

『マダガスカル2』の飛行機には、修理、不時着、再修理、救出、モンテカルロへの出発と多くの出来事が絡んでいます。そのため、久しぶりに作品を見た場合は時系列を混同しやすい部分があります。
「飛行機を修理した」のは実質2回ある
最も混乱しやすいのがこの点です。『マダガスカル2』冒頭に登場する飛行機は、すでにペンギンズによって修理されています。
それにアレックスたちが乗ってマダガスカル島を出発しますが、燃料切れによってアフリカへ墜落。その大破した機体をペンギンズがもう一度修理します。
| 段階 | 飛行機の状態・目的 |
|---|---|
| マダガスカル島 | 古い飛行機を修理し、ニューヨークへ帰ろうとする |
| アフリカ到着時 | 燃料切れなどで不時着し、機体が大破する |
| アフリカ滞在中 | サファリカーの部品とサルたちの協力で再修理する |
| 終盤 | アレックス救出とダム破壊に使用する |
| ラスト | ペンギンズとサルたちがモンテカルロへ向かう |
| マダガスカル3 | 再登場するが、逃走の末に使用不能になる |
アレックスたちがニューヨークへ帰らなかったのは飛行機が壊れていたからではない
ここも重要です。『マダガスカル2』のラストでアレックスたちがアフリカに残るため、「結局飛行機が直らなかった」と記憶している人もいるかもしれません。
しかし飛行機は完成しています。アレックスたちが乗らなかったのは、飛べなかったからではなく、アフリカでの問題が解決し、それぞれが新しい家族や居場所を見つけたことで、すぐニューヨークへ戻る必要がなくなったためです。
アレックスは生き別れた両親と再会し、マーティも自分らしさについて考え直します。グロリアとメルマンの関係も進展します。第2作は「ニューヨークへ帰れるかどうか」よりも、「自分はどこに属しているのか」を描く物語になっています。
ペンギンズがアレックスたちを見捨てたわけでもない
『マダガスカル3』ではアレックスが「ペンギンズが戻ってこない」と不満を抱いているため、結果だけ見ると置き去りにされたように感じます。
ただし第3作の冒頭では、ペンギンズはモンテカルロへ出発するとき、戻ってくるつもりであることが示されています。最初からアレックスたちと縁を切って逃げたという描写ではありません。
問題なのは、モンテカルロのカジノで楽しみすぎて、予定どおり帰ってこなかったことです。待ちきれなくなったアレックスたちが自分から迎えに行ったため、シリーズ第3作のヨーロッパ編が始まります。
マダガスカル2のペンギンズと飛行機のその後をまとめると
『マダガスカル2』でペンギンズが修理していた飛行機は、最終的にきちんと完成しています。人間のサファリカーから集めた部品と、メイソンやフィルをはじめとするサルたちの協力によって修復され、終盤ではアレックスたちの救出とダム破壊に活躍します。
その後、アレックス、マーティ、メルマン、グロリアたちはアフリカに残りますが、ペンギンズとサルたちは飛行機に乗ってモンテカルロへ向かいます。そして『マダガスカル3』では、帰ってこないペンギンズをアレックスたちが迎えに行き、モンテカルロで再会します。
つまり「飛行機を修理したその後」の答えは、ペンギンズがその機体でモンテカルロへ行き、出来事がそのまま『マダガスカル3』へ続いている、ということです。
さらに第3作では飛行機が再び墜落し、今度こそ主要な移動手段として使えなくなります。それによってアレックスたちはサーカスに入り、ニューヨークを目指す新しい旅を始めます。飛行機の行方まで追うと、『マダガスカル2』と『マダガスカル3』が想像以上に直接つながっていることが分かります。


