『ワイルド・スピード MEGA MAX』の終盤で、ドミニクとブライアンが巨大な金庫を2台のダッジ・チャージャーで引きずりながら街中を走るシーン。「さすがに金庫はCGでは?」「本物なら、どうやって撮影したの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、あの金庫チェイスでは約9,000ポンド、約4.1トンの重量があるスチール製の金庫を実際に車で引っ張る撮影が行われています。ただし、すべてを同じ金庫で撮影したわけではありません。重量級の金庫、自走できる金庫、大型トラックを内部に仕込んだ破壊用金庫などを場面によって使い分け、一部ではCGや撮影用の仕掛けも利用しています。
この記事では、『ワイルド・スピード MEGA MAX』の金庫はどこまで本物だったのか、巨大な金庫を引っ張る撮影をどうやって成立させたのか、建物や車を破壊するシーンの裏側までわかりやすく紹介します。
ワイルド・スピード MEGA MAXの金庫は本物?約4.1トンの実物を引っ張っていた

まず最も気になる「金庫は本物だったのか」という疑問から整理します。映画に映っている金庫のすべてが同一の本物というわけではありませんが、チェイスの中心となる場面では、実際に重量のあるスチール製金庫を2台のチャージャーで引っ張って撮影しています。
約9,000ポンドのスチール製金庫を実際に使用
『ワイルド・スピード MEGA MAX』でスタントコーディネーターを務めたジャック・ギルは、Vanity Fairのインタビューで、撮影には約9,000ポンドの「real steel vault」を使用したと説明しています。
9,000ポンドを日本で一般的な単位に換算すると約4,080kg、つまり約4.1トンです。軽い発泡スチロール製セットをそれらしく動かしただけではなく、数トンある物体が実際に路面を滑り、柱や車にぶつかっています。
そのため、金庫がカーブで大きく振られたり、地面を削りながら火花を出したりする動きには、実際の重量による慣性が表れています。この物理的な動きが、CGだけでは出しにくい迫力につながっています。
撮影には1台ではなく複数種類の金庫が使われた
巨大な金庫を毎回4トン以上の状態で走らせれば、細かな軌道をコントロールできず、人物や撮影車両の近くを通す場面では危険です。そのため制作チームは、用途が異なる複数の金庫を用意しました。
ジャック・ギルの後年の説明では、約9,000ポンドの重量級金庫、自走できる金庫、大型トラックを利用した金庫など複数タイプが存在したことが語られています。一方、車両コーディネーターのデニス・マッカーシーはMotorTrendの取材で「7つの金庫を作った」と説明しています。
証言によって6台程度と数えられる場合と7台とされる場合がありますが、重要なのは台数そのものではありません。見た目がほぼ同じ複数の金庫を、撮影目的に応じて交換していたという点です。
| 金庫のタイプ | 主な役割 |
|---|---|
| 約9,000ポンドの重量級金庫 | チャージャーで実際に引っ張り、路面を滑らせるシーン |
| 自走式金庫 | 内部のドライバーが軌道を調整し、安全性や正確さが必要な場面を撮影 |
| 大型トラック型金庫 | 多数の車を強烈に押し潰す破壊シーン |
| 特殊装置で動かす金庫 | 建物内部など、決められた位置へ安全に金庫を飛ばす場面 |
「全部CGだった」というのは間違い
現在の大作映画では自動車や背景までCGで作ることも珍しくないため、MEGA MAXの金庫もCGだと思われがちです。しかし、少なくともこのチェイスについて「金庫が全部CGだった」という理解は正しくありません。
ジャック・ギルによると、当初はCGの金庫を使う案もあったものの、実際に金庫を引っ張れるかテストした結果、実物を使ったスタントへ発展していきました。実写で成立する部分をできるだけ実際に撮影し、危険性や構図の問題から実写では成立しない部分をCGや特殊効果で補っています。
巨大な金庫を2台のチャージャーでどうやって引っ張ったのか

約4.1トンの金庫を普通の乗用車にロープで結び付けても、映画のようには走れません。撮影では車両側も金庫側も専用に準備され、2台の車をほぼ完全に同調させる高度なスタントが行われました。
2台のチャージャーと金庫を実際のケーブルで接続
劇中ではドムとブライアンがそれぞれ黒いダッジ・チャージャーに乗り、金庫から伸びたケーブルを車につないで逃走します。このケーブルについても、撮影時に実際のケーブルが使用された場面があります。
問題は、2台の車の速度が少しでもずれると金庫の向きが変わってしまうことです。一方の車だけ先行すると金庫が斜めになり、もう一方の車に想定外の荷重がかかります。そのため、スタントドライバー同士は連携しながら、ケーブルの張りを維持して走る必要がありました。
単に「4トンを引っ張れる馬力があるか」だけではありません。カーブでは巨大な金庫が振り子のように外側へ振られるため、2台が同じタイミングで曲がらなければならないところが、このスタントの難しい部分です。
金庫の底には滑り方を調整する工夫があった
撮影初期には、重い金庫を滑りやすくするため、底部へ「Delrin(デルリン)」と呼ばれる摩擦の小さい樹脂を取り付けていました。しかし実際に動かしてみると、今度は滑りすぎて止めにくくなったとジャック・ギルは説明しています。
約4トンの物体は、一度勢いが付けば簡単には止まりません。車が減速しても後方から金庫がそのまま滑ってくるため、急ブレーキを踏めば金庫が牽引車へ追突する危険があります。
その後、路上を走る場面では金属部分を路面に接触させ、スチールやチタンなどによって火花が発生するよう工夫されました。劇中で金庫の左右から激しく飛んでいる火花には、実際に路面を擦って発生したものが含まれています。
カーブで金庫が柱へ激突する動きも実際に起きた
地下駐車場から外へ飛び出し、右折した金庫が大きく振られて柱へぶつかる場面があります。CGで事前に決めた軌道を再現したようにも見えますが、この荒々しい動きも実物による部分です。
制作スタッフのオーラルヒストリーでは、スタントドライバーのヘンリー・キンギが、金庫をひっくり返さないよう指示されていたものの、狭いコーナーで金庫が柱に当たり、予想以上に激しく動いたと振り返っています。
つまり、画面に映る「重量物が制御しきれず暴れている感じ」まで完全に設計されたCGアニメーションだったわけではありません。安全対策を施したうえで本物を動かしたからこそ起きた予測しにくい挙動が、完成映像に利用されています。
実は金庫の中に車が入っていた?自走式金庫の仕組み

金庫チェイスの撮影で特に驚かされるのが「自分で走れる金庫」です。すべてをチャージャーだけで引っ張ったわけではなく、金庫そのものをドライバーが操縦できる特殊車両まで作られていました。
ピックアップトラックを短くして金庫の中へ入れた
ジャック・ギルによると、安全に正確なラインを通す必要がある場面では、ピックアップトラックを大幅に改造して金庫内部へ組み込んでいました。
通常のピックアップトラックがそのまま入るわけではありません。前輪と後輪の間にある車体中央部を切り詰めて再接合し、エンジン、前後輪、ドライバー席など必要な部分だけを残します。その短縮した車両を金庫型の外装で覆うことで、外から見ると「引っ張られている金庫」なのに、実際には中のスタントドライバーが操縦できる仕組みです。
MotorTrendでは、自走式金庫について4輪操舵機構も備えていたと紹介されています。大きな箱型の物体でありながら、必要に応じてかなり正確に方向を変えられる特殊車両だったことがわかります。
子どもの近くを通る場面では重量級金庫を使わなかった
この自走式金庫が活躍した代表例が、バスのそばを金庫が通過する場面です。画面だけ見ると、4トン級の金庫が子どものすぐ近くを高速で通っているように感じます。
しかしジャック・ギルは、この撮影では約9,000ポンドの金庫を子どものそばへ通していないと説明しています。代わりに自走式金庫を使い、内部のドライバーが正確な軌道を維持できるようにしていました。
迫力を出すために実物を使う一方、人が近くにいる場面では制御性の高い別の仕掛けへ切り替える。この使い分けが、MEGA MAXの金庫チェイスを「リアルに見えるのに映画として撮影可能」なものにしています。
自走式金庫の内部は過酷な環境だった
金庫の中にエンジンとドライバーを入れると別の問題が発生します。密閉された金属製の箱の内部に熱源となるエンジンがあるため、内部温度が非常に高くなったのです。
ジャック・ギルはVanity Fairで、内部が華氏190度ほどに達したと説明しています。華氏190度は摂氏にすると約88度です。冷却のためドライアイスを導入したところ、今度は密閉空間で呼吸に問題が生じたため、外気を取り込めるヘルメットやホースを用意するなど対策を加えています。
完成映像ではただの巨大な箱にしか見えませんが、その内部ではスタントドライバーが車両を操作していました。金庫をCGで作るよりはるかに手間がかかる方法ですが、路面との接触や車体の揺れを実際に撮れることが大きな利点でした。
大量の車を潰す場面には大型トラック型金庫を使用
もうひとつ重要なのが、セミトラックを利用した破壊専用の金庫です。劇中には巨大な金庫が駐車車両を次々となぎ倒し、押し潰していく場面があります。
重量級金庫をチャージャーで引くだけでも車を破壊できますが、狙った形できれいに何台も潰すのは簡単ではありません。そこで大型トラックの車体前方を金庫型の外装で覆い、巨大な「金庫型の突撃車両」として使う方法が採られました。
この場面では、画面上はチャージャーが金庫を引っ張っているように見えても、実際の破壊力は金庫内部に隠れた大型トラックが生み出している場合があります。
MEGA MAXの金庫チェイスは、「4トンの金庫を引っ張った」という一つのトリックではありません。重量級金庫、自走式金庫、トラック型金庫を編集で一つにつなげることで、巨大な金庫が最初から最後まで暴れ続けているように見せています。
建物や大量の車を壊すシーンはどうやって撮影した?

金庫そのものだけでなく、「銀行のような建物を突き破る」「警察車両を吹き飛ばす」「バス停を破壊する」といった周囲の破壊もこのシーンの見どころです。ここでも、実写スタントと撮影用セットを組み合わせています。
金庫が突っ込む建物は撮影用に建設されたセット
巨大な金庫が建物へ突っ込み、内部を転がりながら破壊していく場面があります。当然ながら、営業中の銀行へ4トンの金庫を突っ込ませたわけではありません。
ジャック・ギルによれば、この建物はもともと何もない駐車場だった場所に撮影用として作られました。歩道や階段、ガラスなどを設置し、カメラから見れば実際の建物に見えるよう仕上げています。
映画では街中に存在する建物を偶然金庫が破壊したように見えますが、実際には「金庫を安全に破壊させるための建物」を一から用意したわけです。
建物内部では巨大な油圧ラムとレールを使用
人がいる建物のすぐ横で4トンの金庫を自由に転がせば、どこへ飛んでいくかわかりません。そこで内部の撮影では、特殊効果チームが作った巨大なラムとレールが使われました。
油圧で動くピストンによって金庫を高速で押し出し、床に設けられた巨大な軌道上を進ませます。これによって、金庫がどこを通過するかをある程度管理しながら、巨大な物体が建物を突き破る映像を実写で撮影できました。
さらに、望遠系のレンズによる遠近感の圧縮を利用し、スタントマンと金庫が実際より近くにいるように見せています。危険に見える映像を作るため、必ずしも本当に数十センチ横を通す必要はないということです。
警察車両の横転にも専用の仕掛けが使われた
金庫チェイスでは警察車両が激しく回転しながら吹き飛ばされます。これも単純に車同士をぶつければ同じ動きになるとは限りません。
狙ったタイミングで車を横転させる場面では、車体に「キャノン」と呼ばれるスタント用装置を取り付ける方法が使われました。車体下方向へ強い力を発生させ、その反力で車を跳ね上げ、派手な横転を作ります。
つまり画面で見える破壊の多くは実際に車を動かして撮っていますが、偶然の衝突任せではありません。「どう壊れるか」まで考えて車両やセットに仕掛けを入れることで、見栄えと安全性を両立しています。
CGはどこで使われた?金庫チェイスは「実写+VFX」で完成している

実物の金庫を使ったことが注目されるシーンですが、「CGをまったく使っていない」という意味ではありません。実写スタントを土台にしつつ、物理的に撮影が難しい部分や安全上問題がある部分ではCGや合成処理が使われています。
金庫がCGになっているカットも存在する
ジャック・ギルはVanity Fairで、ドム側のチャージャーが180度ターンする一連の場面について、構図上の理由から金庫をCGで入れなければならなかったカットがあると説明しています。
重要なのは、「CGが使われている=シーン全体がCG」というわけではない点です。その前後では実際の車や重量級金庫によるスタントが撮影されているため、CGの金庫へ切り替わっても質感や動きに違和感が出にくくなっています。
クレーンやケーブルを利用したカットも編集で一体化
終盤の大事故では、車両をクレーンで吊り、狙った位置へ回転させる方法も採られています。複数のカットや仕掛けを撮影し、それらを編集することで、金庫に引っ張られた車が一続きで大クラッシュしているように見せています。
映画のスタントは「一発ですべて起きた出来事をそのまま撮る」必要はありません。金庫が走るカット、車が衝突するカット、人物の反応、破壊物のアップなどを別々に撮影し、観客が一続きの出来事として認識できるよう組み合わせます。
実物を使う最大のメリットは周囲まで本当に反応すること
4トン級の金庫が路面を滑れば、本物の摩擦や振動が発生します。車に当たれば金属は現実の力でへこみ、地面との接触では火花が飛びます。カメラが予定外の動きを拾うこともあります。
こうした要素をCGですべて再現することは可能ですが、実物を撮れば物理現象そのものを映像素材として利用できます。MEGA MAXでは、その実写素材を中心に据え、必要な部分だけ別の特殊車両やVFXへ置き換えたことが、このシーン独特の重さにつながったと考えられます。
撮影場所はリオではなくプエルトリコだった

劇中ではブラジル・リオデジャネイロの街を金庫が暴走している設定ですが、金庫チェイスの主要部分は別の場所で撮影されています。この点も、撮影方法を理解するうえで重要です。
主要なカーチェイスはプエルトリコで撮影
プエルトリコの公式観光情報サイトDiscover Puerto Ricoでは、『Fast Five』は物語上ブラジルが舞台である一方、サンフアンやナランヒートなどで撮影されたことが紹介されています。
金庫を引きずるカーチェイスには、サンフアンのハト・レイ地区にあるラ・ミジャ・デ・オロ周辺やテオドロ・モスコソ橋などが利用されました。映像では建物の装飾や看板、カットのつなぎ方によってリオの街として見せています。
巨大な金庫を引きずりながら大量の車を破壊する撮影には、交通規制や撮影車両の配置、安全区域の確保が欠かせません。実際のリオの中心部でそのまま撮るのではなく、大規模スタントを管理しやすい場所を利用したことにも合理性があります。
危険な動きほど何度もリハーサルしている
映像を見ると、スタントドライバーが勢い任せに金庫を振り回しているように感じます。しかし実際には、かなり綿密な準備が行われています。
例えば、チャージャーが後退状態から180度向きを変えながら金庫を扱う難しい場面について、ジャック・ギルは駐車場で約1週間リハーサルしたと説明しています。別の場面でも、道路幅をパイロンで再現してラインを確認するなど、実際の撮影前に繰り返しテストしました。
制作スタッフの証言では、スタント全体について撮影開始の数カ月前から準備が進められていました。映画では数分のチェイスでも、実際には車両製作、金庫のテスト、道路の準備、カメラ位置、安全確認など膨大な工程が必要だったわけです。
ドムやブライアンに見える車も危険な場面はスタントドライバーが担当
「ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカー本人が4トンの金庫を引っ張って走ったのか」という点も気になるところですが、危険度の高い走行シーンではプロのスタントドライバーが重要な役割を担っています。
Vanity Fairでジャック・ギルが説明する際にも、「ヴィンやポールとして走るチャージャー」をスタントドライバーが操作している場面が登場します。俳優のカットとスタント走行を巧みに編集することで、登場人物自身が一連の運転を続けているように見せています。
特に巨大金庫を牽引する状態では、アクセルを戻すタイミング一つでも事故につながります。俳優本人がすべての危険走行を行ったと考えるより、専門のスタントチームによって成立したシーンと理解するのが正確です。
金庫チェイスが今見てもリアルに感じる理由

『ワイルド・スピード MEGA MAX』の金庫チェイスが公開から時間が経っても強い印象を残す理由は、単に「本物の金庫を使ったから」だけではありません。実物と撮影用のトリックを適材適所で切り替えたことが大きいと考えられます。
重量が必要な場面では本当に重い金庫を使う
路面を滑る、柱へ衝突する、カーブで外側へ振られるといった場面では、約4.1トンの重量級金庫を使うことで本物の慣性を映像へ取り込めます。
軽量プロップをワイヤーで動かした場合、動きが軽く見えないよう後処理する必要があります。しかし数トンの金庫なら、曲がり切れずに外側へ流れる動きや、止まり切れず前へ滑っていく動きが自然に発生します。
正確さが必要なら自走式、安全性が必要なら特殊装置へ切り替える
その一方で、人の近くを4トンの金庫が予測不能な状態で通過する撮影は現実的ではありません。そこで自走式金庫を使い、建物内部では油圧ラムやレールを使いました。
車を大量に潰すならセミトラック型金庫、構図上どうしても実物を置けないならCGというように、「全部を同じ方法で撮る」ことにこだわっていません。
本物らしさが必要な場所には実物、安全性や制御性が必要な場所には仕掛けを使う。この判断こそが、結果的に映像全体のリアリティを高めています。
CGか実写かわかりにくいのは編集がうまくつないでいるから
視聴中に「ここから自走式金庫」「ここだけトラック」と気づく人は多くありません。それぞれの金庫をほぼ同じ外観にし、カメラアングルや編集でつないでいるためです。
観客はカットが変わっても同じ金庫を見ていると思うため、実物の重量感、自走式金庫の正確な動き、トラックの破壊力、CGの自由度が一つの物体の能力として認識されます。
「4トンの金庫を2台の車だけで最初から最後まで完全に操った」と考えると非現実的ですが、実際の撮影方法を知れば、映画として成立させるために非常に合理的な仕組みが組み合わされていたことがわかります。
ワイルド・スピード MEGA MAXの金庫撮影まとめ
『ワイルド・スピード MEGA MAX』の巨大金庫は、単なるCGではありません。約9,000ポンド、約4.1トンのスチール製金庫を2台のダッジ・チャージャーで実際に引っ張り、路面を滑らせたり、柱や車へ衝突させたりする大規模な実写スタントが行われました。
ただし、映画に登場する金庫すべてが同じものではありません。重量級金庫のほか、短縮したピックアップトラックを内部へ組み込んだ自走式金庫、大型トラックを金庫に見せた破壊用車両、油圧ラムで軌道を管理する仕掛けなどが場面に応じて使われています。CGになっているカットも存在します。
つまり「金庫は本物だったの?」への答えは、本当に数トンの金庫を引っ張った場面がある。ただし、危険な場面まで全部同じ金庫で撮ったわけではない、となります。実物の物理現象、自走式の特殊車両、破壊用セット、スタントドライバー、VFXを巧みに組み合わせたからこそ、あの常識外れの金庫チェイスが今見ても妙にリアルに感じられるのです。


