映画『ザ・ハッスル』を観て、「アン・ハサウェイの詐欺師役が妙にハマっている」「あの大げさな英国風アクセントは演技なの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。アン・ハサウェイが演じるジョセフィーヌは、美貌と上品な振る舞いを武器に富裕層の男性をだますプロの詐欺師です。
この役の面白さは、単に「悪女を演じている」ことではありません。俳優であるアン・ハサウェイが、さらに劇中で別人を演じ続ける詐欺師を演じており、声、表情、姿勢、衣装まで何段階にも切り替わります。この記事では『ザ・ハッスル』のアン・ハサウェイの詐欺師としての演技、独特なアクセントの理由、レベル・ウィルソンとの違い、評価が分かれたポイントをネタバレを抑えながら解説します。
『ザ・ハッスル』のアン・ハサウェイは上品な詐欺師ジョセフィーヌを演じる

『ザ・ハッスル』でアン・ハサウェイが演じるのは、南フランスを拠点に富裕層の男性から大金を巻き上げるジョセフィーヌ・チェスターフィールドです。力任せに相手をだますのではなく、美貌や教養、立ち居振る舞いまで利用して信用させるタイプの詐欺師として描かれています。
ジョセフィーヌは「演技」で相手をだますタイプ
ジョセフィーヌの詐欺で重要なのは、話術だけではありません。相手や状況に応じて服装、表情、声の調子、身分まで変化させ、「この女性は信用できる」と相手に思わせるところから仕掛けが始まります。
そのためアン・ハサウェイには、ひとつの人物を自然に演じるだけでなく、ジョセフィーヌという人物がさらに別人を演じている状態を見せる必要があります。普段の冷静なジョセフィーヌから、か弱い女性、裕福そうな女性、感情的な女性へ瞬時に切り替わる場面があり、「俳優が詐欺師を演じ、その詐欺師がさらに芝居をする」という二重構造が彼女の見どころです。
リアリティーを追求した犯罪映画というより、観客にも「いま芝居をしている」と分かる程度に誇張されています。この大げささこそが、本作をシリアスなコンゲームではなくコメディとして成立させています。
美しさだけでなく「育ちの良さそうな雰囲気」まで武器にしている
ジョセフィーヌが説得力を持つ理由として、アン・ハサウェイ自身が持つエレガントなイメージも大きく作用しています。豪華なドレスやジュエリーを身につけ、高級ホテルやカジノのような場所に立っていても違和感がありません。
しかし、単に華やかな衣装を着ているだけではありません。背筋を伸ばした姿勢、ゆっくりした動作、余裕のある視線などを組み合わせ、「この世界に昔からいる人物」のように振る舞います。ジョセフィーヌの詐欺は、相手に疑わせない外見と態度そのものが仕掛けになっているわけです。
映画情報サイトの映画.comでも、ジョセフィーヌは凄腕の詐欺師として紹介されています。アン・ハサウェイの持つ上品なスターイメージを、作品側がそのまま詐欺の道具へ転換している点が面白いところです。
『オーシャンズ8』とは似ているようで演技の方向が違う
アン・ハサウェイが犯罪コメディに出演していることから、『オーシャンズ8』を思い出す人もいるでしょう。ただし、両作品での演技はかなり違います。
『オーシャンズ8』のダフネ・クルーガーは、有名女優らしい自意識や華やかさを誇張した人物でした。一方、『ザ・ハッスル』のジョセフィーヌは、自分の本心をなるべく見せず、必要に応じて人格そのものを切り替えます。
共通するのは、アン・ハサウェイが自身の「完璧で上品なスター」というイメージを逆手に取って笑いに変えていることです。美しさを見せるだけではなく、そのイメージを自分から崩した瞬間にコメディが生まれています。
アン・ハサウェイの演技が面白いのは「完璧さが崩れる瞬間」

ジョセフィーヌは序盤から非常に隙のない人物として登場します。だからこそ、予定外の出来事によって冷静さを失う場面が強く印象に残ります。『ザ・ハッスル』におけるアン・ハサウェイのコメディ演技は、このギャップを楽しむものと考えると分かりやすいでしょう。
普段のジョセフィーヌは表情をほとんど崩さない
ジョセフィーヌは、何が起きても基本的に余裕を失いません。相手を観察し、自分がどう見られているかを計算しながら行動しているため、表情にも常にコントロールが効いています。
アン・ハサウェイは笑顔を見せる場面でも、心から楽しいというより「相手に見せるための笑顔」に見えるよう演じています。目線や口元を細かく使い分けることで、観客にはジョセフィーヌが何かを企んでいることが伝わります。
つまり、台詞で「私は詐欺師です」と説明し続けなくても、振る舞いだけで職業的な胡散臭さを表現しています。この部分は派手なギャグほど目立ちませんが、ジョセフィーヌという人物を成立させるうえで重要です。
取り乱したときに一気にコメディへ変わる
普段が完璧だからこそ、その仮面が外れた場面では落差が生まれます。優雅だった人物が突然大声を出したり、必死になったり、予想外に乱暴な反応を見せたりすると、それだけで笑いになります。
アン・ハサウェイは、こうした場面で上品さを中途半端に残そうとしません。表情や声を大きく変え、かなり思い切った方向へ振り切ります。ジョセフィーヌのイメージを守るより、壊したほうが面白いというコメディらしい演技です。
日本の映画レビューサイトFilmarksでも、アン・ハサウェイの美貌だけでなく、吹っ切れたコミカルな演技について触れる感想が多く見られます。シリアスなアン・ハサウェイを想像して観るほど、この落差は大きく感じられるでしょう。
感情表現そのものまで詐欺の道具にする
ジョセフィーヌは必要であれば悲しみや不安まで自在に演出します。普通のドラマでは涙は登場人物の本当の感情を示すことが多いものですが、本作では「その涙は本物なのか」という疑いが常につきまといます。
ここが詐欺師を主人公にした作品ならではの面白さです。観客はアン・ハサウェイの表情を見ながら、ジョセフィーヌの本心なのか、ターゲットをだます芝居なのかを判断することになります。
ジョセフィーヌの英国風アクセントが大げさなのには理由がある

『ザ・ハッスル』を英語音声で観ると特に気になるのが、アン・ハサウェイの独特な英国風アクセントです。非常に上品でありながら、どこか作り物めいた話し方なので、「英国訛りが不自然なのでは」と感じた人もいるかもしれません。
ところが、この不自然さは単なる失敗として片付けられません。アン・ハサウェイ自身が、ジョセフィーヌという詐欺師の人物設定に合わせて意図的に作った部分だからです。
アン・ハサウェイ自身も英国人設定には不安があった
アン・ハサウェイはアメリカ出身で、過去にも『ジェイン・オースティン 秘められた恋』や『ワン・デイ 23年のラブストーリー』などで英国系のアクセントに挑戦しています。一方で、英国のアクセントに対して観客の耳が厳しいことも本人は理解していました。
2019年のインタビューでは、監督クリス・アディソンからジョセフィーヌを英国風に演じることを求められた際、当初は不安があったと明かしています。そこで考えたのが、「本当に英国人なのではなく、詐欺師であるジョセフィーヌ自身が英国人らしい話し方を作っているのではないか」という解釈でした。
つまり、あのアクセントは「アン・ハサウェイが英国人を演じる声」であると同時に、「詐欺師ジョセフィーヌが上流階級風の人物を演じる声」でもあります。
メリー・ポピンズなどをイメージした意図的な「作り声」
アン・ハサウェイは当時のインタビューで、ジョセフィーヌの話し方を考える際、『メリー・ポピンズ』のジュリー・アンドリュースや『アブソリュートリー・ファビュラス』のパッツィ、さらに『ファミリー・ガイ』のステューウィーなどを参考にした趣旨の説明をしています。
そのため、自然な現代イギリス人の日常会話を再現することだけが目的ではありません。むしろ「本人が意識して上流階級らしく聞かせようとしている、かなり気取ったアクセント」に寄せています。
この背景を知ると、少し芝居がかった発音もジョセフィーヌという人物の一部として理解しやすくなります。彼女にとって服や宝石と同じように、話し方も自分を裕福で洗練された人物に見せるための衣装なのです。
一方でアクセントへの評価は実際に分かれている
意図的な演技だったからといって、すべての批評家が高く評価したわけではありません。海外レビューでは、アン・ハサウェイの派手でキャンプな演技を面白いと評価する声がある一方、英国風アクセントが説得力に欠けると批判した媒体もあります。
例えばLos Angeles Timesは、アン・ハサウェイの派手で意図的に誇張された演技を作品の楽しさとして評価しています。一方、Time Outなどではアクセントへの厳しい評価が見られました。
レベル・ウィルソンとの演技の違いが詐欺師コンビを面白くしている

『ザ・ハッスル』ではアン・ハサウェイ一人の演技だけでなく、レベル・ウィルソンとの対照性が重要です。2人とも詐欺師ですが、相手をだます方法も、笑わせ方も正反対に近いものがあります。
ジョセフィーヌは洗練、ペニーは勢いで勝負する
アン・ハサウェイ演じるジョセフィーヌは、相手の社会的地位や欲望を読み、高級な衣装や洗練された話し方を利用する計画型です。それに対してレベル・ウィルソン演じるペニーは、とっさの嘘や大胆な行動で相手を巻き込むタイプとして登場します。
| 比較 | ジョセフィーヌ | ペニー |
|---|---|---|
| 演者 | アン・ハサウェイ | レベル・ウィルソン |
| 詐欺のスタイル | 計画的・上品・洗練 | 即興的・大胆・勢い重視 |
| 主な武器 | 美貌、身分、話術、演技 | 機転、話術、強引さ、行動力 |
| コメディの方向 | 完璧な人物が崩れるギャップ | 身体を使った大胆な笑い |
どちらが優秀かという単純な対立ではなく、それぞれ別の方法で男性の思い込みにつけ込む点が本作のポイントです。2人の能力差だけではなく、「相手から自分がどう見られているか」を利用する方法が違います。
アン・ハサウェイが「受け」に回る場面も面白い
レベル・ウィルソンは身体を使った大きなコメディや即興的なやり取りを得意とする俳優です。彼女が暴走する場面では、アン・ハサウェイが無理に同じテンションで競うのではなく、冷静な表情で受け止めることで笑いを作っています。
一見すると、派手に動くレベル・ウィルソンのほうが目立ちます。しかし、アン・ハサウェイが真顔を維持することでペニーの異常さが強調される場面も多く、2人の演技は互いを引き立てる関係です。
逆にジョセフィーヌが我慢できなくなって感情を爆発させると、立場が反転します。冷静な人物と暴走する人物の役割が固定されていないため、単純な凸凹コンビだけで終わらない面白さがあります。
詐欺師同士だから「どこまで本心か」が分からない
2人の関係を面白くしているもうひとつの要素は、どちらも他人をだますプロだということです。協力しているように見えても、本当に信用しているとは限りません。怒っているように見えても、それ自体が演技かもしれません。
この構造によって、観客は登場人物の台詞をそのまま信じられなくなります。アン・ハサウェイの表情が少し変化するだけで、「これは本気なのか、それとも次の詐欺なのか」と考えさせられるわけです。
『ザ・ハッスル』は緻密な犯罪トリックだけを見る映画というより、性格も詐欺の方法も正反対な2人が、演技と演技をぶつけ合うコメディとして見るほうが魅力をつかみやすい作品です。
アン・ハサウェイの演技は高評価?海外レビューでは意見が分かれた

アン・ハサウェイのジョセフィーヌ役だけを見ると印象的ですが、映画『ザ・ハッスル』そのものは批評家から高く評価された作品とは言えません。ここは、出演者の演技と映画全体の評価を分けて考える必要があります。
映画全体の批評家評価は厳しい
Rotten Tomatoesでは、『ザ・ハッスル』の批評家評価は低い水準となっています。主な批判はアン・ハサウェイ個人だけに向けられたものではなく、リメイクとしての新鮮さや脚本、ギャグの内容など映画全体に関するものです。
1988年版『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』を知っている批評家ほど、元作品との比較で厳しく見る傾向があります。性別を入れ替えた以外に十分な新しさがないという評価もありました。
そのため「作品の批評家評価が低い=アン・ハサウェイの演技も全面的に低評価」と考えるのは正確ではありません。
アン・ハサウェイが作品を引っ張っているという評価もある
海外メディアの中には、映画全体には厳しい評価をしながらも、アン・ハサウェイのコメディ演技を評価しているものがあります。英国紙The Guardianは、本作でアン・ハサウェイがコメディ面で目立つ存在になっていると評価しました。
これは、彼女がオスカー受賞歴を持つシリアスな俳優だからこそ成立する笑いとも考えられます。普通なら格好よく決める場面でわざと大げさに振る舞い、自分自身の洗練されたイメージまでジョークに利用しています。
アン・ハサウェイ本人も当時、俳優としての信頼を築いてきたからこそ、すべての作品で深刻になるのではなく、純粋に笑わせる映画を楽しみたいという趣旨の発言をしています。本作の演技がかなり振り切れているのは、その姿勢とも一致します。
日本では「アン・ハサウェイを楽しむ映画」という見方も多い
日本のレビューを見ると、ストーリーの緻密さよりも、アン・ハサウェイの衣装、美しさ、コミカルな演技を楽しんだという感想が目立ちます。Filmarksでは現在も多くのレビューが投稿されており、「気軽に観られるコメディ」として受け止めている人も少なくありません。
この違いは、作品への期待によって評価が変わることを示しています。本格的なコンゲーム映画として見ると、詐欺の仕掛けや論理に物足りなさを感じる可能性があります。一方、アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンが派手な芝居でぶつかり合うコメディとして見れば、欠点そのものが軽さにつながります。
『ザ・ハッスル』で注目したいアン・ハサウェイの演技ポイント

一度ストーリーを追うだけでも楽しめる作品ですが、アン・ハサウェイの演技に注目すると見え方が変わります。特に「ジョセフィーヌがどこまで本当の自分を見せているのか」という視点を持つと、細かな仕草にも意味を感じやすくなります。
声とアクセントの切り替え
最も分かりやすいのは声です。普段のジョセフィーヌは非常に気取った英国風アクセントで話しますが、詐欺の内容によって別の話し方も使います。
ここでは「発音が本物の英国人に聞こえるか」だけでなく、「なぜジョセフィーヌがその声を選んでいるのか」を考えると面白くなります。彼女にとって声は身元を示すものではなく、ターゲットを操作するために取り替えられる道具です。
日本語吹き替えでも人物の変化は楽しめますが、アン・ハサウェイ自身の声色やアクセントを確認したい場合は、英語音声で見ると演技の意図をより直接感じられます。
ターゲットと話すときとペニーと話すときの違い
ジョセフィーヌはターゲットの男性を相手にするときと、ペニーを相手にするときで雰囲気が変わります。男性の前では相手が望む女性像に近づきますが、裏側では冷静に状況を分析する職業人の顔を見せます。
つまり、ジョセフィーヌの「素の顔」を知るには、詐欺をしていない場面を見る必要があります。ただし、相手が同業者のペニーである以上、そこでも完全に本心を出している保証はありません。
この曖昧さがあるため、一度内容を知ったあとに見返すと、最初とは違う意味に見える表情もあります。本作は複雑な伏線映画ではありませんが、役者の芝居という観点では二度目に気づける部分があります。
華やかな衣装もジョセフィーヌの「演技」の一部
アン・ハサウェイのファッションも大きな見どころです。ジョセフィーヌは場面によって衣装を大きく変えますが、単に観客を楽しませるためのファッションショーではありません。
高価そうなドレスやアクセサリーを自然に身につけることで、自分が裕福で社会的地位の高い女性だとターゲットに信じ込ませています。詐欺師にとっては服装も偽の身分証明書のようなものです。
さらに、衣装に合わせて姿勢や歩き方まで変えるアン・ハサウェイを見ると、ジョセフィーヌが「女性はどう見られるか」を徹底的に利用している人物だと分かります。華やかなビジュアルと詐欺師という設定が、単に並べられているのではなく結びついています。
アン・ハサウェイ目当てで『ザ・ハッスル』を見る価値はある?

アン・ハサウェイのファンに向いているかという点では、かなり分かりやすい作品です。本格的な犯罪映画として完成度を求める人より、彼女の華やかな姿と珍しいコメディ演技を見たい人のほうが満足しやすいでしょう。
シリアスなアン・ハサウェイとは違う顔を見たい人に向いている
『レ・ミゼラブル』のような重いドラマや、『インターステラー』のようなSF映画でアン・ハサウェイを知った人にとって、ジョセフィーヌはかなり印象の違う役です。
美しく洗練された人物として登場しながら、物語が進むにつれて表情も行動も大胆になっていきます。「オスカー俳優がここまでやるのか」という振り切れ方も含めて楽しむ作品と言えます。
『オーシャンズ8』で、アン・ハサウェイが自分のスター性を少し皮肉に演じているところが好きだった人にも相性が良いでしょう。
詐欺の手口よりキャラクター同士の対決を楽しむ作品
詐欺映画と聞くと、『スティング』や『フォーカス』のような、伏線が最後につながる緻密な物語を想像するかもしれません。しかし『ザ・ハッスル』は、その方向を最優先した作品ではありません。
中心にあるのは、ジョセフィーヌとペニーという正反対の女性が、どちらのほうが相手をうまくだませるか競い合うキャラクターコメディです。
そのため、詐欺の手順を論理的に検証するより、アン・ハサウェイが何者になりきるのか、レベル・ウィルソンがどう計画を壊すのかを楽しむほうが向いています。
93分程度で気軽に見やすい
『ザ・ハッスル』は映画.comなどで上映時間93分と案内されています。近年の2時間を超える映画と比べると短めで、テンポよく進む作品です。
重いテーマを考え続ける映画ではないため、週末に気軽に観られるコメディを探している人にも選びやすいでしょう。特にアン・ハサウェイの衣装、表情、アクセント、コメディ演技に興味があるなら、ストーリー評価とは別に楽しめるポイントが多くあります。
『ザ・ハッスル』のアン・ハサウェイは「演技する詐欺師」を楽しむのがポイント
『ザ・ハッスル』でアン・ハサウェイが演じるジョセフィーヌは、美貌と上品な立ち居振る舞い、衣装、声、感情表現まで利用して男性をだますプロの詐欺師です。最大の見どころは、アン・ハサウェイがジョセフィーヌを演じるだけでなく、ジョセフィーヌ自身も詐欺のためにさまざまな人物を演じ続ける点にあります。
特徴的な英国風アクセントも、単なる英国人役として考えるだけでは見え方が変わります。アン・ハサウェイ自身が、ジョセフィーヌは本当に英国人とは限らず、詐欺師として上品な英国風の人物像を作っているという発想で演じており、意図的な「作り物らしさ」が含まれています。
映画全体への批評家評価は厳しく、脚本やリメイクとしての新鮮さには賛否があります。それでも、華やかで完璧なジョセフィーヌと、取り乱したときの大胆なコメディ演技との落差は本作ならではです。アン・ハサウェイの詐欺師役を楽しみたいなら、「誰をだましているか」だけでなく「今、ジョセフィーヌは誰を演じているのか」に注目すると、演技の面白さがより分かりやすくなります。



