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『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の犬種は?撮影は何匹で演じたのか、22匹のマーリー役を紹介

『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の犬種は?撮影は何匹で演じたのか、22匹のマーリー役を紹介
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の犬種は?撮影は何匹で演じたのか、22匹のマーリー役を紹介
洋画

映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』を観て、「マーリーの犬種は何?」「あれほど長い年月を1匹の犬が演じたの?」「撮影には何匹の犬が使われた?」と気になった人も多いのではないでしょうか。

マーリーの犬種はラブラドール・レトリーバーで、映画では成長段階や必要な演技に合わせて合計22匹のイエロー・ラブラドールがマーリー役を担当しました。この記事では22匹も必要だった理由や中心となった犬、破天荒な場面の撮影方法、動物への安全対策、実在したマーリーとの関係まで紹介します。

  1. 『マーリー 世界一おバカな犬』の犬種はラブラドール、撮影には22匹を起用
    1. マーリーはイエローのラブラドール・レトリーバー
    2. マーリー役は1匹ではなく合計22匹
    3. 22匹も使った最大の理由はマーリーの一生を描くため
  2. 22匹のマーリーはどう使い分けられていた?
    1. 子犬時代だけで11匹が必要だった
    2. 若い成犬期で中心になったのがクライド
    3. ジギーやジョナなど性格の違う犬も担当
  3. マーリーの「おバカな行動」はどうやって撮影した?
    1. 一般的なしつけとは逆の発想でマーリーらしさを引き出した
    2. 家具を破壊する場面は専用の物を用意して撮影
    3. 排尿場面なども「演技」と映像処理を組み合わせた
  4. 犬を使った撮影で安全面はどう配慮されていた?
    1. リハーサルではぬいぐるみの犬も使用
    2. 子犬のジャンプにも専用設備を準備
    3. 子どもを倒すように見える場面も安全を優先
  5. 実在のマーリーはどんな犬?映画は実話なの?
    1. 本物のマーリーもラブラドール・レトリーバーだった
    2. 実在のマーリー本人が2008年の映画を演じたわけではない
    3. 撮影に参加した子犬を原作者夫妻が家族に迎えた
  6. ラブラドールは本当にマーリーのような「おバカな犬」なの?
    1. ラブラドールはむしろ聡明で人との作業が得意な犬種
    2. マーリー役にも「賢く演技できる犬」と「自然に暴れる犬」の両方が必要だった
    3. 映画を見てラブラドールを飼いたくなった場合は活動量まで考える
  7. 『マーリー 世界一おバカな犬』の撮影場所にも犬ならではの工夫があった
    1. フロリダを中心に各地でロケ撮影
    2. 野球場へマーリーが乱入する場面も撮影された
    3. もっと舞台裏を見たいならDVDの特典にも注目
  8. 『マーリー 世界一おバカな犬』の犬種と22匹で行われた撮影をまとめると

『マーリー 世界一おバカな犬』の犬種はラブラドール、撮影には22匹を起用

最も知りたい結論から整理すると、マーリーはラブラドール・レトリーバーです。そして映画で1匹のマーリーを演じているように見えますが、実際には複数の犬が役割を分担しています。

マーリーの犬種はラブラドール・レトリーバー。映画全体では合計22匹のイエロー・ラブラドールがマーリー役を演じました。
項目 内容
作品名 マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
原題 Marley & Me
マーリーの犬種 ラブラドール・レトリーバー
毛色 イエロー
マーリー役の犬 合計22匹
子犬 22匹のうち11匹
主な成犬役 クライド(Clyde)など
製作年度 2008年
日本公開 2009年3月28日

マーリーはイエローのラブラドール・レトリーバー

日本の20世紀スタジオ公式サイトでも、マーリーは「クリーム色のかわいいラブラドールレトリバーの子犬」と紹介されています。一般的にはイエロー・ラブラドールと呼ばれる毛色です。

ラブラドールにはブラック、イエロー、レバー/チョコレートという毛色があります。ジャパンケネルクラブの犬種標準では、イエローは明るいクリーム色からフォックス・レッドまで認められています。そのため、映画のマーリーのようなかなり淡いクリーム色もラブラドールのイエローの範囲に入ります。

ゴールデン・レトリーバーと勘違いされることがありますが、マーリーはゴールデンではありません。ゴールデン・レトリーバーは長めの飾り毛を持つのに対し、マーリーはラブラドールらしい短く密な被毛をしています。

マーリー役は1匹ではなく合計22匹

映画全体でマーリーを演じた犬は22匹です。パームビーチ郡のフィルムコミッションによる撮影記録や当時のヘッド・アニマル・トレーナー、マーク・フォーブスへのインタビューでも22匹だったことが確認できます。

22匹が一度に画面へ登場するわけではありません。観客から見れば同じマーリーですが、子犬、若い成犬、落ち着いた場面向きの犬、暴れ回る場面が得意な犬、高齢期を演じる犬というように、場面ごとに適した個体へ交代しています。

映画を普通に観ていると入れ替わりがほとんど気にならないため、「本当に全部同じ犬なのでは」と思えるほどです。毛色や体格が近い犬を選ぶだけでなく、撮影する角度や編集も含めて1匹の生涯としてつながるよう作られていました。

22匹も使った最大の理由はマーリーの一生を描くため

『マーリー&ミー』は子犬を迎えるところだけを描いた作品ではありません。ジョンとジェニーの結婚生活、子どもの誕生、引っ越しなどと並行しながら、マーリーが子犬から老犬になるまでを追っています。

当然ながら、実際の犬1匹を十数年間かけて撮影することは現実的ではありません。特に子犬は数週間でも見た目が大きく変化します。しかも映画は物語の時系列通りに撮影されるわけではないため、少し前の時期のマーリーを後から撮り直そうとすると、同じ子犬ではすでに成長しすぎている場合があります。

そこで年齢の違うラブラドールをあらかじめそろえ、撮影時点のマーリーに合う犬を選ぶ方法が採用されました。22匹という数は単なる予備ではなく、長い年月を違和感なく表現するために必要だったと考えると分かりやすいでしょう。

22匹のマーリーはどう使い分けられていた?

マーリー役を22匹で分担したといっても、全員が同じ仕事をしていたわけではありません。年齢だけでなく、犬それぞれの性格や得意な行動まで考えて配役されていました。

子犬時代だけで11匹が必要だった

22匹のうち、マーリーの子犬時代を担当したのは11匹です。これは映画ならではの撮影スケジュールと子犬の成長速度が大きく関係しています。

映画は完成版の順番に撮影するとは限りません。今日は物語序盤の場面を撮り、数週間後に別の場所で再び同じ時期の場面を撮影することもあります。しかし成長期のラブラドールは短期間でも体格が変わります。同じ子犬を使い続ければ、前後する場面なのに突然大きく見える可能性があります。

そのため、似た外見の子犬を複数用意して交代させました。撮影資料では、子犬以外のマーリー役には生後約6か月から14歳までの犬がいたとされています。若い犬だけを特殊メイクで老けさせるのではなく、実際に年齢の異なる犬を起用していたことになります。

「22匹のマーリー」と聞くと替えの犬を大量に用意したように感じますが、実際には年齢の連続性と撮影スケジュールを成立させる意味が大きかったといえます。

若い成犬期で中心になったのがクライド

22匹の中でも特に有名なのが、クライド(Clyde)というイエロー・ラブラドールです。監督デヴィッド・フランケルもインタビューでクライドについて語っており、マーリーらしいエネルギッシュな若い成犬期の場面で重要な役割を担いました。

クライドは単に命令どおり動く「優等生タイプ」の犬ではなく、飛びついたり物をくわえたりする活発さがマーリー役にぴったりでした。撮影初期には、ジェニファー・アニストンが置いた服をクライドがくわえて走り回る出来事もあったと伝えられています。

普通の家庭なら止めたくなる行動ですが、映画で必要なのはまさにそんなマーリーらしさでした。トレーナーは叱るのではなく、映画で使える行動として伸ばしていったのです。

ジギーやジョナなど性格の違う犬も担当

クライドだけですべての成犬場面を撮影したわけではありません。トレーナーのマーク・フォーブスは、特に破天荒なマーリーを表現する犬としてクライドとジギー(Ziggy)の名前を挙げています。

一方、常に暴れている場面ばかりではありません。家族のそばで静かに座っている必要がある場合には、おとなしく背景にいられる犬のほうが適しています。撮影に参加したトレーナーへのインタビューでは、穏やかな場面を担当するマーリーとしてジョナ(Jonah)という犬も紹介されています。

つまり映画では、「全部の演技ができるスーパー犬」を1匹作ろうとしたのではなく、場面に最も合う性格や技能を持つ犬を選ぶ方式が取られていました。これが22匹を使いながら1匹のマーリーとして自然に見える理由の一つです。

マーリーの「おバカな行動」はどうやって撮影した?

映画の見どころは、マーリーが家具を壊したり、リードを引っ張ったり、家の中を暴れ回ったりする場面です。完全な偶然だけで撮っていたわけではなく、犬本来の行動を生かしたトレーニングと映画用の仕掛けを組み合わせています。

一般的なしつけとは逆の発想でマーリーらしさを引き出した

通常の家庭犬のトレーニングでは、家具をかじったり、人へ激しく飛びついたりする行動は抑える対象になります。しかしマーリー役の場合、それこそが必要な演技です。

ヘッド・トレーナーのマーク・フォーブスは、マーリーを史上最高に手に負えないほど活発な犬として見せる必要があったため、それぞれの犬が持つ奔放な部分を生かしたと説明しています。

特にクライドは、自由にさせると予想外の動きをすることがありました。監督はそうした偶然性も気に入り、何度も細かくリハーサルして犬の動きを固定するより、その瞬間に出るマーリーらしい行動を撮影へ取り込むことがあったようです。

映画のマーリーが生き生きして見えるのは、「完璧に命令された乱暴な演技」だけではなく、犬自身の自然な性格や予想外の動きを利用しているからです。

家具を破壊する場面は専用の物を用意して撮影

ソファや床などをマーリーが破壊する場面では、犬に本物の家庭用品を無差別に壊させたわけではありません。トレーナーは撮影用に古いソファなどを用意し、指定された物をくわえたり引き裂いたりする行動を教えました。

ロサンゼルス・タイムズによる当時の取材では、クライドがリノリウムの床材を実際に引きはがした場面についても語られています。映画だからすべてCGというわけではなく、本当に犬が行っている動作も少なくありません。

ただし、画面で自然に見えることと、犬に何でも自由に破壊させることは別です。撮影ではトレーナーの管理下で対象物を選び、犬が必要な行動をしたら報酬を与えるという形で成立させています。

排尿場面なども「演技」と映像処理を組み合わせた

マーリーが脚を上げて排尿するように見える場面もありますが、犬に実際の排尿を好きなタイミングでさせていたとは限りません。トレーナーは犬に脚を上げる動作そのものを覚えさせ、撮影に利用していました。

さらに映画にはCGがまったく使われていないわけでもありません。撮影に参加した子犬の中にはメスも含まれており、男の子であるマーリーとして外見上のつじつまを合わせるため、ある場面ではデジタル処理が行われたことをトレーナーが明かしています。

こうした細かな処理まで行うことで、年齢も性別も異なる複数の犬を使いながら、「ずっと同じオスのマーリーが成長している」という映像になっています。

犬を使った撮影で安全面はどう配慮されていた?

マーリーは道路を走ったり、人へ飛びついたり、物を壊したりするため、「犬に危険なことをさせていなかったのか」と気になるかもしれません。本作はAmerican Humaneの「No Animals Were Harmed」プログラムによる監視対象となっており、動物を使う場面について詳しい撮影記録が残されています。

リハーサルではぬいぐるみの犬も使用

American Humaneの記録によると、多くのリハーサルでは本物の犬ではなく、ぬいぐるみの犬が使用されました。出演者やスタッフも撮影前に犬を紹介され、適切な扱い方について説明を受けています。

同じ場面に複数の犬が参加するときには、本番で突然対面させるのではなく、事前に犬同士を会わせて慣れる時間も設けられました。道路を使う撮影では通行を止め、地面やフェンスなどの安全確認も行っています。

映像ではわずか数秒の場面でも、カメラ外では犬が安全に動ける環境を整える作業が必要です。特にマーリーのように「制御不能に見えること」が役柄の一部である作品ほど、実際の現場では管理が重要になります。

子犬のジャンプにも専用設備を準備

子犬がガレージの窓付近でジャンプする場面では、専用に作られた台の上へ子犬を置き、近くにトレーナーがいる状態で合図を出してジャンプさせています。

フェンスを越える場面についても、犬が無理なく飛び越えられる高さへ調整したうえで撮影されました。画面だけを見るとマーリーが勝手に大ジャンプしたように感じますが、犬に過度な負担がかからないよう撮影側で条件を変えているわけです。

映画撮影ではカメラの位置によって高さや距離を実際以上に見せることもできます。そのため、本当に危険な高さへ挑戦させなくても迫力のある映像を作れます。

子どもを倒すように見える場面も安全を優先

マーリーが人へ飛びつく場面では、トレーナーが合図を出し、俳優側の倒れ方も事前に決めて撮影しました。特に幼い子どもをマーリーが倒すように見える場面では、犬と子どもを同時に危険な状況へ置かず、別々に撮影して映像としてつなげています。

映画のマーリーの行動は、専門トレーナーや撮影スタッフの管理、専用の小道具、編集などを組み合わせて作られています。家庭で映画の行動を犬にまねさせるのとは条件が異なります。

「本当に暴れているように見せる」という演出と、「実際に犬を危険へさらす」ことを分けて考えるのがポイントです。本作の場合、自由奔放な犬の個性を生かしながら、安全面では映画撮影としての対策を取っていました。

実在のマーリーはどんな犬?映画は実話なの?

『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』は完全な創作キャラクターを描いた映画ではありません。原作はアメリカのジャーナリスト、ジョン・グローガンが実際に家族と暮らしたラブラドールとの日々を描いた回想録『Marley & Me』です。

本物のマーリーもラブラドール・レトリーバーだった

原作者ジョン・グローガンの公式サイトによると、実在したマーリーは1991年から2003年までグローガン一家と暮らしました。映画と同じく、非常にエネルギッシュで手を焼かせるラブラドールだったことが紹介されています。

雷を怖がったり、とにかく活発だったり、簡単には制御できなかったりする一方、家族に対する愛情や忠誠心も非常に強い犬でした。原作の魅力は、単なる「失敗ばかりする犬の面白エピソード」ではなく、その犬と暮らした年月そのものが家族の歴史になっていくところにあります。

映画でもマーリーの騒動だけでなく、ジョンとジェニーの仕事、夫婦関係、子育て、転居、そして歳を重ねるマーリーまで描かれています。「犬のコメディ映画」と思って観始めると、後半の印象が大きく変わる作品です。

実在のマーリー本人が2008年の映画を演じたわけではない

ここは混同しやすいポイントです。映画のモデルになった本物のマーリーは2003年に亡くなっており、2008年製作の『マーリー&ミー』でマーリー役を演じることはできません。

映画に登場するマーリーは、実在したマーリーをモデルに、22匹のラブラドールが演じたキャラクターです。「本物のマーリーを長期間撮影して映画にした」という作品ではありません。

その一方で、原作者夫妻は撮影現場を訪れており、主要なマーリー役のクライドについても本物のマーリーによく似ていると感じていたことが伝えられています。外見だけでなく、予測不能なほど活発な性格を持つ犬を重視したキャスティングだったことが分かります。

撮影に参加した子犬を原作者夫妻が家族に迎えた

映画とグローガン一家には、もう一つ興味深いつながりがあります。撮影に参加した子犬の1匹、ウッドソン(Woodson)は、撮影終了後にジョン・グローガンと妻ジェニーの家族になりました。

ジョン本人の公式サイトによれば、夫妻はマイアミの撮影現場で生後3か月ほどだったウッドソンと出会いました。撮影終了後、プロデューサーと監督から、末永く家族として飼うことを条件に贈られたと説明されています。

つまり、本物のマーリーが映画へ出演したわけではありませんが、マーリー役の一員だった子犬が後にモデルとなった家族のもとで暮らすことになりました。映画の舞台裏を知るうえで印象的なエピソードです。

ラブラドールは本当にマーリーのような「おバカな犬」なの?

映画を観たあとにラブラドールへ興味を持つ人もいるでしょう。ただし、「ラブラドールだから家具を破壊する」「マーリーのようにしつけられない犬種」と考えるのは正しくありません。

ラブラドールはむしろ聡明で人との作業が得意な犬種

ジャパンケネルクラブはラブラドール・レトリーバーの性格について、気立てが良く、たいへん聡明で、理解力があり、人に喜ばれることを好む犬種と説明しています。補助犬や捜索活動など幅広い仕事で活躍することからも、「頭が悪い犬種」というイメージとは一致しません。

一方で、非常に活動的な犬種でもあります。アメリカン・ケネル・クラブもラブラドールを友好的で社交的、エネルギッシュな犬種と紹介し、十分な運動を必要とすると説明しています。

マーリーの破天荒さは、ラブラドールが持ちやすい活発さを極端な個性として表現したものと見るほうが自然です。「世界一おバカ」という邦題や作品内の表現は、犬種全体の知能を評価した言葉ではありません。

マーリー役にも「賢く演技できる犬」と「自然に暴れる犬」の両方が必要だった

映画の舞台裏を見ると面白いのは、「おバカな犬」を演じるために、実際にはかなり高度なトレーニングが使われている点です。指定された物だけをくわえる、合図で脚を上げる、決められた場所へジャンプするといった行動は、犬とトレーナーの意思疎通がなければ成立しません。

その一方で、クライドのような犬については、細かく制御しすぎないことで自然な破天荒さを引き出しています。つまりマーリーは、「訓練された動作」と「犬自身の活発な個性」を場面ごとに使い分けて作られたキャラクターです。

22匹を用意した理由もここにつながります。年齢の違いだけでなく、得意なことや性格の違う犬を組み合わせたほうが、マーリーという1匹の犬を多面的に表現しやすかったのです。

映画を見てラブラドールを飼いたくなった場合は活動量まで考える

マーリーの愛嬌を見てラブラドールに魅力を感じるのは自然ですが、見た目のかわいさだけで飼育を決めるのはおすすめできません。ラブラドールは成犬になると十分な大きさと力があり、日々の運動やコミュニケーション、しつけの時間も必要になります。

特に若い時期はエネルギーが豊富です。運動や遊びが不足すれば、物をかじるなど飼い主にとって困る行動につながる可能性もあります。ただし、それは「ラブラドールはマーリーのように問題行動を起こす」という意味ではありません。

犬種としての傾向に加え、個体の性格、生活環境、運動量、トレーニングなど多くの条件によって行動は変わります。映画のキャラクターをそのまま犬種全体の特徴だと思わないことが大切です。

マーリーみたいな犬が欲しい場合も、「イエローのラブラドール」という見た目だけではなく、大型犬に近い体格、活動量、運動時間、しつけ、日々の費用まで含めて飼えるかを考える必要があります。

『マーリー 世界一おバカな犬』の撮影場所にも犬ならではの工夫があった

本作はスタジオだけで完結した作品ではなく、アメリカのフロリダ州やペンシルベニア州など複数の場所で撮影されています。実在する野球場を利用した大掛かりな場面もありました。

フロリダを中心に各地でロケ撮影

物語前半の舞台となる南フロリダでは、ウェストパームビーチをはじめとする地域で撮影が行われました。パームビーチ郡のフィルムコミッションによれば、グローガン一家の住宅としてウェストパームビーチの家も撮影に使用されています。

そのほかフォートローダーデール、ハリウッド、マイアミ周辺、ペンシルベニア州のフィラデルフィアやウェストチェスターなどでもロケが行われました。新婚旅行として描かれるアイルランドの場面も現地で撮影されています。

マーリーが成長すると同時に家族の住む場所や生活環境も変わるため、ロケーションそのものが一家の年月を示す役割を果たしています。

野球場へマーリーが乱入する場面も撮影された

印象的なシーンの一つが、マーリーが野球場を走る場面です。MLBが公開している撮影秘話によると、当時南フロリダで行われていた撮影をきっかけに、フロリダ・マーリンズ側と制作陣の話が進み、球場での撮影が実現しました。

犬が広いグラウンドを走り回る映像はマーリーらしい場面ですが、大勢の観客や野球の進行が関係するため、通常の室内撮影とは違った調整が必要です。こうした実際の場所での撮影も、作品に日常生活の延長線上のようなリアリティを与えています。

もっと舞台裏を見たいならDVDの特典にも注目

日本の20世紀スタジオ公式サイトに掲載されているDVD特別編には、「マーリー役のわんこたち」「動物や子供とは仕事をするな!?」「万能犬マーリーにインタビュー」「偶然の名場面」などのボーナスコンテンツが収録されています。

本編だけでは22匹が入れ替わっていることをほとんど意識しませんが、撮影方法を知ったあとに見返すと、「ここはクライドだろうか」「この子犬は別の犬なのか」と違った楽しみ方もできます。

マーリーという1匹のキャラクターの裏側に、多数の犬とトレーナー、俳優、撮影スタッフの共同作業があったことが分かる作品です。

『マーリー 世界一おバカな犬』の犬種と22匹で行われた撮影をまとめると

まとめ
まとめ

『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』に登場するマーリーの犬種は、イエローのラブラドール・レトリーバーです。そして子犬から老犬まで1匹で演じたのではなく、映画全体では合計22匹のラブラドールがマーリー役を担当しました。

22匹のうち11匹は子犬で、成長の早さと時系列通りではない映画撮影に対応するため複数の犬が必要でした。成犬期ではクライドをはじめ、活発な場面が得意な犬、静かな場面に向く犬、特定の動作が得意な犬などを使い分けています。

家具を壊したり飛びついたりする場面も、犬の自然な性格だけに任せたものではありません。専門トレーナーによる合図、撮影用の小道具、安全対策、別撮り、必要に応じた映像処理などを組み合わせています。

画面の中では1匹のマーリーですが、その生涯を自然に見せたのは22匹の犬たちによるチームプレーです。この舞台裏を知ってから本編を見返すと、マーリーの表情や動きにもこれまでとは違った面白さを感じられるでしょう。

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